tabibito9tabitoのブログ

旅人のタビトによるエッセイ

旅の途中

長い旅に出ています。 歓迎されても、 受け容れられても、やはり所属感は無く、 旅人であるとしか実感はありません。 何処へ向かうのかも、 何を求めるのかも、わからないまま。 きっと終わりは無いだろう。 旅の途中で終わるのだろう。 旅人のままで終わる…

1口ちょうだい

他人と食べ物をシェアするのが嫌だ。 ましてや 「1口ちょうだい」なんてあり得ない、と言う人達がいる。 その理由としてよく挙げられるのは 『ペース配分が台無しになる』だ。例えば 唐揚げが5つとご飯を食べるなら、 それなりに段取りに従って食べようとする…

それくらいの事で??

「イジメくらいで自殺?」 とか 疑問に思うけど、 破綻した家庭で育つと『家に居なくて済む時間だけは幸せ』って 生き方で、『外でダメでも安心できる居所が有る』 訳ではなくて。『崖の上を歩く毎日の 本の小さな平地が 取り除かれる』と 感じ続けてて。そ…

喉元過ぎれば

この所、 以前から気に入って便利使いしていた飲食店で、 イヤな目に遭うことが多い。明らかにトレーニング不足の新しいスタッフは、 心さえ有れば こちらも多少のミスやなんかは 我慢する程ですらない。 が、 何度か見かけたことのある人が オーダーを通し…

大規模チェーンの飲食店では、

大規模チェーンの飲食店では、 販売期限の切れた食べ物を ゴミとして出す時、 洗剤を掛けておく事がそうだ。一度廃棄した物を 食べられないようにする為。 それを知った時、「食べるに困って他人様の捨てた物を ゴミ箱から拾ってまで命を繋ごうとしている人に…

昭和だったんだと思う

受験に失敗しても 挫折感や 恥を感じずに 紛れ込んで さり気なく就職できて、金が無くて進学しても バイトすれば何とか払える額の学費で、万人に仕事が与えられ、数年働けば 結婚資金や 当面の生活くらいやっていけ、配偶者と 親と 数人の子供くらいなら養え…

北野武とボブディラン

『その男、凶暴につき』 は単に「ビートたけしが監督になった」の物珍しさで観た。 面白かった。 とても 「洗練された映画とは言えない」 と思ったし、 「下手したら 映画ではないかも」 とも思った。 でも それが 「映画に届いていない」 だけなのか、もしかしたら …

言葉に隠された『裏の意味』は果たして『読むべき』なのか…

言葉の裏や 行間を読むのを止めると、物事は至極シンプルになる。 「あぁ、喉が渇いたな」 「お腹空いたな」と言う人は、喉が渇いており、 腹が減っているのだ。 それ以上でも・以下でも無い。 「この荷物重いわ」 そうか、重いのか。ソレで良い。 言葉の裏や 行間…

現実と幻のはざま

ある日、女性と知り合った。彼女は最近こちらに越してきて 独りで美味しい店はないかと ブラブラしていたらしい。友人と食事をした店で 隣り合わせになったテーブルから 話し掛けてきた。 別段おかしなところも感じられなかったし、 何より 知らぬ土地に 女…

小さな古書店

予定しない駅、 いつもと違う道。そういう所へ迷い込んだ時は、 何か一つでも ステキなモノに出くわさないものか、 見つけられないものかと思う。 可愛らしい小さな古本屋。 表のワゴンの100円セールの札に誘われて 覗き込んでみる。 お、 なんというライン…

フクシマを思う(フクシマの桃)

福島原発ネタの友人と食事した。 話の流れで友人が「以前読まなくなった本を寄付した時、 無償のばずがそのお礼として とても美味しい桃が送られてきて、 たいそう感動したことがある」と話した。 時期的に考えて『それはもしや、 福島の生産物の安全性を広め…

フクシマを思う

今日、友達のドイツ人3人と食事して「見たこと無いフルーツに出会った。 あれってなに?」 って聞かれて 結局判らなかったんだけど、 すると1人が 「福島産じゃない?」って言って、 1人はそれに反応して笑ったんだよね。 それ聞いて傷ついたんだけど、 言い出…

愛してやまないモノ

ネチネチ ヌタヌタ練られて重くなったもので無く、冷たいバターを 小麦粉の中で ただ切り分け続けたような種にわざと表面に凹凸を付けて 焼斑のでるようにして、ギリギリ小麦粉が バターで繋がれているようなスコーン。 絶対腐らないだろう程の ラムの香り立…

止め処なく

いろいろの物が 一斉に押し寄せて、 しかもそれは 外からでは無くて、 もうどうやって留まれば よいのかも、ざらざらした粒状に分解されながら 流れ出るように こぼれ落ちるように、その衝動があまりに 止め処なく、 ただ戦きながら 立ち竦むしかなくて。 も…

ハロウィンのお祭り騒ぎ

日本がハロウィン気に入ったのって、 運命的と言うか、 至極当たり前なんだよね。 仮装も、 集まって踊ったり、 飲み食いしたりも、 元々の日本の風土に合ってる。しかも、 年がら年中じゃない事が、 特別の日だけなのが、 ハマったんだろうね。 文化人類学…

真心の伝え方

寺で大きな柏手が聞こえた。 反射的にそちらを見ると、 年配の夫婦と思われる二人連れだった。 傍に居合わせた人が連れに 「あら、嫌だわ、神社と間違ってる」 と言うのが聞こえる。 すると 別の、少し離れた年配のご婦人が連れに言った。 「神社の方かしら…

知らぬ間に眠れやしないかと

どうしても苦しい日がある。 胸の中がざわざして、 息を吸い込むと 悪い物ばかりが膨らむような。いったい どれが苦しいのか、いったい いつが苦しいのか。 分からないままにただ耐えるしか無く、 そうっと気配を消しているしか やり過ごし様のないような。 …

コンビニでチョイ呑み

「コンビニでチョイ呑みなんて、さみしい」 って思う人もあるみたいだけど、 なんだか素敵なことのように思える。 そら、 真っすぐ帰れない 事情の有る人だとかもあるだろう。 だけど、最寄りの駅まで辿り着いて、 後はぶらぶら歩くだけ。 もうここまで来れ…

雨から逃げて

雨の続く日には レインコートを着て、 電車にでも乗りたい。 いつもの路線、 いつもの時間でも、 きっと違って見えるだろうけど、 それでも できれば、 まだ行った事の無い方角へ向かう、 それも混雑しない時間が良い。 いったいこの人達は 何処へ 何しに行…

旅のお伴は人それぞれ

通勤通学の短い時間でも、 『心地良い電車の揺れで読む小説は最高』 という人も有れば、『まるで映画かMVの 主人公になったつもりで 車窓を眺めながらの音楽に限る』 という人もいる。 『考え事に最適』 とかもあるだろう。 どれにも共通するように思える…

平等や自由(とある駅で)

田舎の町に行くと、小さな駅に出会う。 通勤通学には絶対必要だけれど、 観光客や通りがかりの人は大して来ないような駅。 単線だったり、 さほどたくさんの発着がないのかもしれない。ホームにエレベーターは無い。改札は一つ側だけで、 あちらとこちらのホ…

シンプル追求かズボラなだけか…

「開けたら・閉める、 出したら・入れる」動作を1単位にすれば、 単純で苦にならないと言うから。 着替える時は 『全身チェンジ』 で、 『丸ごと洗う』 なので、「この服まだ着られるかな」 とか 「明日も着るにはどう保管するか」 など 考えずに済む。 ルー…

〇日、空いてる?

「〇日、空いてる?」 って聞かれると、ちょっと困惑する。何の目的で訊ねられたのか判らないので、 答えようがないから。 なので自分が訊ねる時は「イツにコレやってるんだが、 一緒に行かない?」 とか「コレ興味ある?」 とか「全く目的決めてないけど 〇…

いっそ雨でも

どうしても辛い日には、もういっそ雨でも降ってくれればいいのだけれど、そんなに都合良くはいかない。 何がが開いて、中身がザーと溢れ出るように流れ出るように。 静かに ひたひたと 何かに押し潰されるように、 圧倒されてしまう。 雨でも降ってくれれば…

見たいモノを見る訳で……

『眼の隠れるキノコ頭で オーバーサイズトップス』 の胡散臭さは 理解してるつもりなのに、 『ユルフワ女子の発言の大半が 天然ではあり得ない』 とも知っているつもりなのに。 それでも人は こういうモノから溢れる 幻想や 妄想を 捨て去ることはできないの…

性格だから

素晴らしい! ありがたい! 感謝! っばかり言ってると 「感謝感謝、 下手なラッパーか 怪しい教祖 みたいだから、 辞めレ」 って言われるの 解ってるけど、 でも 『マジ感謝!』

どうやっても生きていく

何度か電車内で、同じ女性が目の前で倒れた。席を譲ろうとしたのも、声を掛けたのも 私一人だった。 不思議に思って周りの様子を見渡すと、 どうやら常連さんらしい。確かに何度か出会っている。同じ時間帯の電車のように記憶している。 いつも大きな荷物を…

クダラン事を思い出す日には『赤い靴』

野口雨情の『赤い靴』って、 どうしても怖くって、さ。 どんな脈絡でそんな話になったか 覚えてもいないが、 友達とそんな話になった。 友人A: あ~、 曾祖父さん家の 養子になったんだっけか? 「曾祖父さんに連れられて行っちゃった」 家庭環境複雑かよ! …

クダラン事を思い出す日には『もろびとこぞりて』

中学生になって1年近く経った頃、ふと思った。「アレ」ってどうやら英語じゃなかったっぽいな……クリスマスソングの定番だった『もろびとこぞりて』 あの最後の部分。 “シュワキマセリー” あぁ、なんか呪文とか、か。コレを唱えれば 冬が来る とか、 クリスマ…

為人(ヒトトナリ)が現れる

服装はその為人(ヒトトナリ)が現れるとか言うけれど、身に付けるモノの歴たり方というのにも現れる。 どこかのジーンズ屋で職業別ジーンズなんてのをテレビで何度か観たけれど、 この人はいつも右膝を着くのだな とか どうして腿の上に摩れが有るのだろう とか。 …