tabibito9tabitoのブログ

旅人のタビトによるエッセイ

フクシマを思う

今日、友達のドイツ人3人と食事して

「見たこと無いフルーツに出会った。
あれってなに?」
って聞かれて
結局判らなかったんだけど、
すると1人が

「福島産じゃない?」

って言って、



1人はそれに反応して笑ったんだよね。


それ聞いて傷ついたんだけど、
言い出せなかった。




『福島放射能ネタ』


みたいなの、
やっぱり笑えない。




かなり遠いので
揺れも明らかに「遠い」と素人にもわかったし、
放射能も直接なんら気を付けるでもなかった。


それでも毎日怖い思いはしたし、
神戸の地震も経験したし…


やっぱり笑えない。



『福島放射能ネタ』



なにより
友人の口から出た、
しかも
その2人は
日本でその地震を経験してるんだよね。




『福島フルーツ』なんて
言って欲しくなかった。




本当に悪い人達じゃないんだ。




その友人の口から出た言葉なのが、

ツラかった。





ドイツ人を叩くのは簡単だけど、
それでは何の解決にもならない。




解決したければ、

日本側の
『発信力』


疑問を持つべき。
なんだと思う。



なにせコレをジョークにしたのは
日本に10年以上住んでる
普段は性格の良い小市民
なんだから。


そんな人にまで

『届いてない』

のが、
問題なんだよ。




彼らは
『ナチスネタ』
には
ものすごい敏感、




日本のショーウィンドーに少し
ストライプの服
が並んでるだけでも

『居心地悪い』
感じがするんだって。



だから、
結局は


『日本にとっての
福島放射能ネタは

ドイツ人にとっての
ナチスネタ』だ


ってことが伝わってないんだと思う。



実際自分だって、
福島のこと忘れて生活してる。



時々
「琴線に触れた」
って
騒いでるんだから。




それと、
福島事故の直後、
自国の原発完全撤廃決定して、
実行したのも、

ドイツ人なんだよね。



それに、
『チャーター機で即刻帰国』
を命じた国もあった中で、


ドイツは
冷静に状況を見極めて
自国民を日本に滞在を許可した。



だから、
今度会ったら、



少なくとも

自分の思いだけは友達には伝えよう


と思う。






『ストライプ服着たり
買ったりする時は思い出して』
って教えてくれた友人に、

何も伝えられてない
ことも問題だしね。



他人に
『変われ』
と言うには、
結局
自分が
まず変わるなり、
アクション取るのが
近道とは思うんだよね。



それに
『思ったけど言わなかった』場合は、


『思った』
って所より、

『言わなかった』
って方にフォーカス置かないと
病んでしまう気がして…



もちろん
言っても無駄な人や
関係性なら止めておくんだが、




友達同士なんだから。