知らぬ間に眠れやしないかと
どうしても苦しい日がある。
胸の中がざわざして、
息を吸い込むと
悪い物ばかりが膨らむような。
いったい
どれが苦しいのか、
いったい
いつが苦しいのか。
分からないままに
ただ
耐えるしか無く、
そうっと気配を消しているしか
やり過ごし様のないような。
あの時
あれを
ああやっておけば…
と
少しでも焦点が当たるのを
何とか避けながら、
静かに固まっているしかない。
意味も無く外の気配に集中して
何か通りでもしないかと。
そうやっているうちに
知らぬ間に
眠れやしないかと。