tabibito9tabitoのブログ

旅人のタビトによるエッセイ

小さな古書店


予定しない駅、
いつもと違う道。

そういう所へ迷い込んだ時は、
何か一つでも
ステキなモノに出くわさないものか、
見つけられないものかと思う。



可愛らしい小さな古本屋。



表のワゴンの100円セールの札に誘われて
覗き込んでみる。


お、
なんというラインナップ。


これがこの店での
『余剰な・売れ残り』達なのか??


それとも
店主の気まぐれか??



すでに5冊も抱えて、
店に入る。


外からは暗いばかりで何も見えなかったのが、
数十秒待つだけで
あれやこれや見えてくる。

ああ、
こんな所にあったのか。
まだあってくれたのかこんな店が。


それとも
出会えなくなったことに業を煮やした
ドナタかが、
作ってくれたのか…



会計する時に望んでいたのは、

強面の爺さんか、

小さな丸まったお婆ちゃまだったけれど、


そのどちらでもなく、

そろそろ若者時代が終わってしまうのに
反逆するように
波打った髪を
肩まで伸ばした、

洒落た服装の男性だった。